野球関連のスレを見ていると

大松「~~だぞ」

という返しをよく見ます。

主にぼけに対してマジレスをしたり、正論を言ったりするときに使われます

この大松というのは元千葉ロッテマリーンズの大松尚逸氏のことなのですが、なぜマジレスや正論を言うときに使われる大松氏の名前が出てくるようになったのでしょうか。


ロッテの左の長距離砲として活躍した大松尚逸

うてよ~~~~ お~まつしょ~お~い~~つ

 

かつて千葉ロッテマリーンズで活躍した大松尚逸

貴重な左の長距離打者として、中核を担いました。

特に2008年~2010年くらいまではクリーンナップを務めるほどの打棒でしたよね。

2008年:打率.262(447-117) 24本塁打 91打点

2009年:打率.269(494-133) 19本塁打 79打点

2010年:打率.260(534-139) 16本塁打 68打点

とりわけ満塁に強く、試合を決める満塁ホームランを打つことも。

印象に残っている他球団ファンの方も多いのではないでしょうか。

キャリア晩節はヤクルトへと移籍しましたが、そちらでも勝負を決める一打を放つなど、勝負強いバッターとして活躍していました。

提供:写真AC

さて引退後、いや現役中から大松氏の名前はよく野球スレに登場していました。

しかも冒頭のように「~~だぞ」とマジレス正論を言うときによく使われるのです。

確かに愛された選手ではあったのですが、なぜこのような妙なキャラ付けをされているのでしょうか。

大松「~~だぞ」の由来

大松氏がマジレスキャラにされた理由。

それは2009年ごろまでさかのぼります。

2009年7月10日、千葉ロッテマリーンズ-北海道日本ハムファイターズの1戦。

この日、ロッテ打線は日本ハム先発の多田野数人によって押さえ込まれ、9回2死ノーヒットノーランというところまで追い込まれました。

 

ここで打席に入るは大松。

なんとかヒットを放ち、ノーヒットノーランを阻止します。

これだけならまだ良かった。

結局試合はノーヒットノーラン回避がやっとで、完封負けを喫してしまったのですが……

試合後のカメラが捉えていたのは、ベンチではしゃぐ大松の姿

負けたにもかかわらずノーヒットノーランを阻止して、大喜びしていたのです。

その姿にネットでは「大松=空気が読めない」というキャラ付けがされてしまい、その日はスレが乱立しました。

 

それ以降も何かと空気の読めない発言をするということで

大松「○○だぞ」

と使われることに。主にスレの流れをぶった切るキャラとして定着していきました。

ただ次第に用法が変わっていって、現在ではマジレスをするキャラとして使われることも多いです。

いろいろとはしゃぎがちだったロッテの選手

余談ではありますが、この頃はチームが明るかったのか、それともそういう選手が多かったのか。

何かとロッテの選手ははしゃぎがちでしたよね。

特に神戸拓光外野手。

神戸は2010年の埼玉西武ライオンズ戦で涌井秀章選手からホームランを放ちました。

提供:写真AC

これが自身2年ぶりのホームラン、よほどうれしかったのか大はしゃぎしながらダイヤモンドを一周します。

しかしあまりのはしゃぎっぷり涌井選手も西武ベンチも何かを感じたのか、次の打席ではあからさまなデッドボール。

それも全力投球ではなく、少しゆるめのボールで。

ここまでわかりやすい報復もなかなか見ないですよ。

しかも報復となると、選手だけでなくファンの間でも何かとヒートアップするものなのですが、この件については”仕方ない”みたいな雰囲気になっています。

これも後々「神戸、はしゃぐ」「涌井、報復」という感じで定着しました。

この当時の野球界はたくさんのネタが定着しましたね。

また面白いものがあれば紹介していきたいと思います。