2020年シーズン、セリーグを制覇した読売ジャイアンツ。

以前とは打って変わってとっても明るい雰囲気になりました。

1つは元木大介コーチの就任もあるのでしょうが、個人的に注目しているのが朝井秀樹さん。

選手でもなくコーチでもなく、球団広報という肩書ですが、チームを盛り上げるのに一役買ってくれています。

今回はそんな朝井秀樹さんに注目してみました。


楽天の三本柱として活躍した朝井秀樹

提供:写真AC

朝井秀樹さんは高校時代から名の知れた投手でした。

PL学園では今江敏明さんらと同級生。2年生の時には甲子園にも出場しています。

2001年のドラフト3位で大阪近鉄バファローズへと入団しました。

その後、球界再編による分配ドラフトで東北楽天ゴールデンイーグルスへと入団。

選手としての芽が出たのは、この球団でのことでした。

 

球団創設初年度となった2005年は、とにかく選手不足。そのため、まだ目立った実績を残せていない選手にも出場機会が与えられました。

その中で朝井秀樹さんも5月26日の中日戦(交流戦)にてプロ初登板・初先発を果たすと、この試合で勝利を上げ、プロ初勝利もマーク。

さらに8月31日の日本ハム戦では155球の熱投を見せ、完投勝利も上げました。

シーズンはこの2勝だけに終わりましたが、これ以降先発の柱の一角としてチームを支えます。

 

2007年には8勝をマーク、2008年には9勝をマーク。二桁勝利には届かないものの、貴重なローテーション投手としてチームを支えます。

ノビのあるストレートに、ドロンと落ちるスローカーブ。ひと昔前のようなピッチングスタイルでしたが、ロマンのある投手でしたよね。

 

2009年は調子を落としてしまい未勝利。先発の柱の座も永井怜選手に奪われてしまいました。

しかし2010年シーズン途中に読売ジャイアンツへと入団すると、見事に復活。

8月8日の広島戦で2年ぶりの勝利!これを皮切りに8月9月だけで4勝を挙げ、シーズンの佳境に救世主のような活躍を見せました。

クライマックスシリーズでも1stシリーズの阪神戦、2ndシリーズの中日戦に1試合ずつ先発。特に中日戦では6回無失点の好投を見せ、チームの勝利に貢献しています。

 

その後は故障などもあって2012年に引退。

2016年より打撃投手として巨人に復帰すると、2019年から球団広報の肩書でチームを支えています。

誰よりも声を出す球団広報

そんな朝井秀樹さんですが、現役時代からその明るいキャラクターでチームの盛り上げ役でした。

楽天時代からファン感謝祭でモノマネを披露。得意なモノマネは小笠原道大選手、アレックス・ラミレス選手、山崎武司選手あたりみたいです。

特に小笠原・ラミレスは巨人に移籍してからチームメイトになりましたから、そちらのファン感でもモノマネを披露していたみたいです。

2010年はラミレス朝井という新キャラクターも登場しました。

 

引退後も様々な場でチームを盛り上げていました。

もう選手以上に声が出ているんですよね。

広報なのになぜかチームの円陣に加わったかと思うと、その中心で応援歌を熱唱。

誰よりも爆笑をかっさらっていきます。

 

最も話題になったのはPL学園の大先輩である吉村貞明コーチをターゲットにした時でしょうか。

円陣に加わり、吉村コーチの現役時代の応援歌を熱唱し、そして最後に背中に仕込んだネタを披露。

背中のネタを吉村コーチにバレないようにしているのがまた面白い。

その後の元木コーチのツッコミもすごく良かったですねw

 

他にもノックの際にはファーストに入って捕球係を担当したり。

球団曰く「日本一声の出ている広報

まさにその通りですよね。

最近では岩隈久志選手が引退を発表した時、近鉄~楽天時代の同僚として花束を渡す役を担いました。

 

こうやって裏方さんがいい雰囲気を作ってくれると、チームもすごく波に乗りやすいですよね。

(もちろんきちんと広報の仕事もこなしていて、球団の公式ツイッターにアップする写真を撮影したりしています)

第1戦で活躍する人物ではありませんが、縁の下でチームを支えるかけがえのない存在。

これからもそういった人物にスポットを当てていきたいと思います。